教団X

 まず最初に‥


ミステリーとか、エンターテイメントとか、思って読んだら全然違いました。


砂の王国

神の子は皆踊る


こんなかんじなのかな?と思って(上記2作も、フィクションとノンフィクションでまたテイストが違うのですが‥)

読み始めて、性描写が多いので、あれ?なんかおかしい?

開始100ページ目辺りでこの慣れない内容に我慢できなくり、教団Xを検索。

あ、そういうことか、これ、純文学というものかのか‥。

私の、数少ない純文学、実績にねじまき鳥クロニクル、(←おもしろかった)がある。



いや〜。そういう事なら、ちゃんと帯に書いて欲しかったな〜。(そういう訳にもいかないでしょうけど)

 不可解なまま3/1は過ぎてしまったけど以降、納得の上で読み進めると、読みやすくなった。

ただ、後半は、謎めいて書かれていたところもかなり暴かれるし、割と展開も早く、じっさい色んな人が目的を持って動き出すので、普段読むようなエンターテイメント小説のような感覚で読めた。


つまり、前半は教祖様のお話し(斜め読み)や、教団の日常?な話題になり状況の概要描写のようで、後半は色々説明をしたし、より個人に焦点があたりお話しが動き始める。

公安が出ると急に胡散臭さが増すのは、不思議だな〜。なんでもボックス的な。

警察小説とかで出てくるのは好きです!


若い登場人物達は、自分を否定したり、息苦しさを感じながら、生きていて、何者を読んだ時の様な、苦しさを覚えた。


正しい、正しくないは置いておいて、色狂いが一番、最後の主張で光ってた。一番、自分に正直な言葉で生きてた。

作中一番の清涼感だったと思う。


からくりサーカスフェイスレスのような爽快さ。信じれば夢は叶う!‥的な。


教団X (集英社文庫)

教団X (集英社文庫)