直木賞受賞作品


本屋さんに並んでいてずっと気になってた本。

帯が青春小説とコピーがあったため、もやもやした文学的な内容かと思っていたので、そのギャップもあったかと思う。

もっと早く手に取れば良かった。(つまり、とてもおもしろかった)


いままで読んだこととのない、自由な文体で最初から新鮮だった。勢いもあって、どんどん読めた。

国が違えば感性や、重要に考えることも違い、その違いも楽しめる作品だった。


台湾、中国と、あまりきちんと歴史を知っていなくても、問題なく、知ってたらもっとおもしろく読めるのだろなとは思う。

大陸の話は、なんでか独特の怪しさがあって村上春樹のねじまきどりクロニクルを思いだしたり。(ただ連想しただけ。)

でもその背景はとても、重要な要素の一つだったけど。


主人公の私の飾らない性格も、楽しかった。

兄弟の兄弟はまた兄弟な家族に愛されて育った小さな男の子が、大人になるまで、そうか、こうして大人になっていくんだな、とわかりやすく、楽しく(背景を考えると、おいそれとは楽しいと書いて良いのかわからないけど‥)


流 (講談社文庫)

流 (講談社文庫)